ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2010年10月13日水曜日

「盲導犬不合格物語」

今日の変顔。

娘が図書館で借りてきた「盲導犬不合格物語」という本を読みました。学研から小学生向けにだされていて、軽い気持ちで開きましたが、胸にぐぐぐっとこみあげるものが・・・(T_T)。
わかりやすいように「不合格」という言葉のタイトルですが、筆者も書いているように、「失格犬」なのではなく、「盲導犬に向いていない」から、より性格に合った世界で生きていくそうです。盲導犬になるための訓練にはすべて合格しても、優しすぎたり、何かに脅えたり、やんちゃすぎるのも、目の不自由な方が一緒に暮らすには不適格ならば、無理に盲導犬にすることはないそうです。命令に忠実すぎても駄目、危険を犬自身が予測して動けないといけない、なんて難しそう。
盲導犬には「働かされてる」「歩かされている」というイメージがありますが、無理強いはせず、訓練士は盲導犬としての役割が好きな犬を選ぶそうです。だから、最終的に盲導犬になれるのは3〜4割という低い確率なのですね。
この本に紹介されている犬は、「キャリアチェンジ犬」と呼ばれる、盲導犬にならなかった犬たちの話しです。みんな「不合格犬」ですが、介護犬になったり、ペットとして飼い主の生き方を素晴らしいものにしたり、PR犬になったりと、もっとも適した場を得ていました。私は、成犬を引き取って可愛がれるのかなぁと心配しましたが、みな選りすぐりの遺伝子をもった犬たちだし、繁殖ボランティア、パピーウォーカー、訓練士、とたくさんの人の愛情をいっぱい受けて育っているから、みんな良い子ばかり。その適性を見極め、犬にも人にも良い選択をしなければならない訓練士の方々は大変だろうと察します。
人も犬も、きっと生まれたときから、運命って決まっているんでしょうが、最良の道を最善の努力をして見つけることが大事なんでしょうね。

1 件のコメント:

  1. 私も是非この本探して読んでみます
    繁殖ワカーとしてママ犬と一緒にい日を生み出す役割を担っていますが、小犬達がその子に適した一生を幸せに過ごしてほしいと願っています。

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