ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2011年4月4日月曜日

春の訓練


今日は盲導犬協会での訓練日。

「さぁ、がんばって、ジュリ!」と出かけたものの、頑張るのはジュリじゃなくて私です。

結局のところ、躾けをするのは人間の方で、飼い主が常に意識することで飼い犬が扱いやすくなり、可愛さも増すってもんなのですね。

まずは、
1.椅子に座っている時に足の間にシットさせる練習。
2.ダウンの指示は出さずに、自分からダウンをして待つ姿勢になる。

盲導犬の仕事は歩くことよりも、「待つ」時間が長いそうです。いつでも、どこでも「待ってま〜す」と居眠りできるワンちゃんが良いのだそうです。

初めに、この「待つ」を習ったので、今回の訓練中はあまりうろつかず、すぐにペタリとダウンの姿勢になり、最後に訓練士さんの話を聞いてる時は横になって寝そべってました。よっ、大物!

そして、
1.金網の上
2.ハシゴの上
3.高い台の上
4.長い椅子の橋の上 を歩く。
5.階段をゆっくり昇降する。
以上の練習です。

 →台の上でくつろぐジュリ。

犬によって反応は様々で、今回一緒に訓練を受けた兄貴ジョン君は、長男らしく?、石橋を叩いて渡るタイプ。慎重に慎重に一歩一歩確認しながら歩いていました。

さて、ジュリはというと、
怖い物知らずのジュリエットお嬢様。目の前にフードがあれば、たとえ火の中水の中。網だってハシゴだってユラユラ不安定だって、「走っちゃえばあっという間よ!はい!おやつちょうだい!」って感じでした(*^_^*)。

訓練士さんからは「ジュリは怖がらないので、もっとゆっくり歩く練習をしましょう(^_^)」ということでした。

最後の階段練習も、猛スピードで駆け上がり、駆け下りようというジュリを制止しながらフードでつりました。
そしたら、一段一段下りるたびに、こちらを見上げて「ん?くれる?ん?ん?・・・」と要求してきます。
同じ月齢でも、階段が苦手なワンちゃんもいるそうです。

訓練士さんとピシッ!と
それにしても、駄目よ、駄目よではなく、フードでつりながら、犬が自分からするというスタンスで全てが進んでいきます。
私の犬の訓練に対するイメージが180度変わりました。「悪いことをしたらNOだと教える」もんだと思っていましたが、「そうしたら嬉しいな」「そうしたら良いことあるよ」という気持ちを犬に伝え、犬も人が喜ぶことを自ら選んで行動する。
盲導犬は、やらされてるのではなくて、役目を喜んでやる犬がなるのですね(^_^)。

実際に見かけた訓練中の犬たちは、とても嬉しそうに訓練士さん達を見つめていました。
ジュリも、訓練にいくたびに、久しぶりに会う訓練士さんに「だいすき〜!!!」とばかりに飛びつきます。いくら犬でも、怖い人にはそんな態度とりませんよね。


まだ春休みだったので、子供達も一緒に盲導犬協会へ。ジュリは後部座席の足下に座って、顔を膝の上に置いていました。
 さて、問題です。
←このワンちゃんは、ジョン君でしょうか?ジュリでしょうか?

正解は、ジョン君でした(^o^)

体が一回り大きくて、手足が一回り太くて、とっても凛々しいハンサムボーイです。

ジュリと二匹でくっつきたがるので、恋人同士を無理矢理引き裂く親のようでした。
あんまり引っ張り合うので、訓練士さんがパンッと大きな音を出したら、二匹ともピタリとシットして訓練士さんを見上げる姿が、騒いでて怒られた生徒たちみたいで、すっごく可愛かったです。


おきまりの寄り道コース、伊都菜彩にて。
買い物が済むのを待っている間、盲導犬募金箱を抱きしめてた三人です。

訓練所の入り口に数匹の訓練犬が繋がれていました。訓練中の犬を触ってはいけませんが、繁殖犬のママ犬ローザだけはお許しがでて、子供達は飽きられるほど抱きついてきました。ローザは興奮したりせず、とても優しくて「ジュリと違う〜」と驚いていました。

そんな楽しくて、発見がいっぱいの訓練も残すところ2回。ジュリが協会へ帰るのは8月に決まりました。7月13日の誕生日は我が家で迎えます。
ゆっくりおやすみ

6 件のコメント:

  1. 沢山の人達の手で、
    盲導犬が成長していくんですねぇ~。
    puppywalkerさんも、
    その素敵な手の一つですね。
    本当に素晴らしい
    ボランティアだと思います(^^)
    それにしても、ちびちゃん達の笑顔も
    ジュリちゃんの寝顔も幸せそう(笑)

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  2. yumiさん
    私はP/Wを始めるまで、飼い主が変わっても大丈夫なのかな?と心配でしたが、この子達はみんな明るくて誰にでも友好的です。なので、この子を必要とする方が愛情持って接すればきっと応えてくれると信じます。
    新しい環境に慣れるには、誰でも時間は必要だと思いますが、ラブラドールは飼い主が変わっても比較的大丈夫なのかな、と感じています。

    まぁ、そう思わないとP/Wやれませんよ〜(^_-)

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  3. ジュリ、そしておかあさんお疲れ様でした
    いろんな訓練をするんですね
    ジョンの立派な大人に成長していく姿を見れて
    幸せでした。ありがとう~❤

    後2回の訓練もがんばってね^^

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  4. sadakoさん
    今回もジョンくんと一緒でした。ジェシカちゃんは階段が苦手だったと訓練士さんがおっしゃってましたよ。
    みなそれぞれ個性があるようですが、元気そうですよ。

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  5. ローザのパピーウォーカです!

    ママ犬ローザも子供のころはジュリと同じで
    わがままでした~!
    8月まで沢山の愛情をあげてください、人を怖がらない
    やさしい立派な盲導犬になってくれます。

    ローザは三月末にセンターに戻ったので、
    どうしてるか毎日気になっていました。
    このブログで様子がわかり安心しました!
    ありがとうございます。

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  6. ローザのパピーウォーカーさん
    コメントありがとうございます。大感激です。
    ローザはのんびり、まったりとしてましたよ。ジュリみたいだったとは思えない貫禄でした。うちの子供達が犬たちに近づきたくてウズウズしてたので、男性の訓練士さんに「ローザなら触っていいよ」って言われて大喜びでスキンシップしてきました。
    ローザのパピーウォーカーさんにもブログを読んでもらって嬉しいです。写真もとってくるんでした(>_<)。
    次の訓練でも探してみますね(^o^)

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