ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2011年4月27日水曜日

パトロール!?

雨の予報。朝から蒸し暑く、いまにも落ちてきそう。今日は早く散歩に行くよ!
「え?お母さん、お化粧しなくていいわん?」
「めがねと帽子で隠すから大丈夫!」
昨日同様、パピーコートを着せて歩いていたら、お店から犬好きそうな方が出てきて、「パトロール?」とニコニコ顔。「いえ、まぁ、あの(^^;)」
なんだろう、オレンジ色だからレンジャー部隊かと思われたの?んなわけないよね。


この顔は、掃除機怪獣を影から見ているジュリ。
じゅうたんにからみつくジュリの毛を取るために、掃除機のヘッドを強力な回転ブラシのものに変えたら、音も大きくなったのでイヤそう〜な顔してみてます。

子供達がマーチングのドラムを家の中でじゃんじゃか叩いて、家じゅうが震えてるときでもジュリはふんふんと平気な顔してるのに。

少し、本をご紹介。
パピーウォーカーをしてみようかな?と思っている方にお勧めの、その名も「パピーウォーカー」石黒謙吾著。
繁殖ボランティアの家庭で生まれる課程から、その子犬がパピーウォーカーで育つ様子がかかれています。当然、パピーが主人公のはずなんですが、パピーをどう育てるというよりも、それぞれの家庭で普通におこりうる登校拒否や家族間の問題などパピーがいることで解決したり、気付くことがあったり・・・。濃厚な1年のあとにくる涙の旅立ち。パピーウォーカーをすることで得ること、知ることがいっぱいです。

「大きなチビ ロイド」河相洌著(日本で最初に誕生した盲導犬のユーザーさん)。
ロイドを育てた方は、動物病院主催のしつけ教室に参加したり、夜の公園で近所の犬たちとドッグラン状態で遊んだり、週末は別荘で自由行動したり・・・と羨ましいことだらけでした。何匹ものパピーを預かった方ですが、ロイドには特別な思い入れがあるとのこと。人と犬の相性ってあるんですね。

「引退犬 命の物語」沢田俊子著。
元気に過ごしていても、盲導犬として働けるのは10歳前後まで。10歳を越えると白内障になったり、歩くのが遅くなったり。それでもユーザーさんにとって、盲導犬は単なる道具ではなく、大切なパートナーであり、自分の目。古くなったから交換!なんて思いはなく、みなさん泣く泣く手放されるようです。それまで頑張ってきた盲導犬が余生を幸せに暮らせるように引き取ってボランティアされている方々の話です。老犬ですから病気だったり、体が不自由だったり。足が立たない大型犬の世話はとても大変です。わかっていても引き取ってくれる方がいるって、素晴らしいです。

「震災にあった 盲導犬クララ」石黒謙吾著。
2004年中越地震のとき避難所で暮らした盲導犬とユーザーさんのお話。ペット持ち込み禁止の避難所で、クララは特別に許され、一つも嫌な思いをせず、周りの方々に暖かく迎えいれられたそうです。現在、東北でもそうであって欲しいですね。
お話のほとんどは、中途失明されたユーザーさんの人生についてです。だんだん見えなくなっていく恐怖、だけど命ある限り生きていかねばならない葛藤。ユーザーさんの目としてだけでなく、人生を支えて歩いている盲導犬。

「おてんば盲導犬モア」「お帰り!盲導犬オリバー」今泉耕介著。
目の不自由なご夫婦の盲導犬のお話です。1頭目のモアを泣く泣く手放した後、2頭目のオリバーと暮らします。家から逃げ出したりする、盲導犬とは思えないモアとユーザーさんの結びつきの強さ。オリバーは、引退したあとパピーウォーカーで育った家に帰ることのできた幸せな犬です。

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