ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2011年8月2日火曜日

思い出作り

 はい、みんな乗って乗って。
今日は私が運転するわん。

一足先に乗せてたら、運転席に座ってました。
 やっぱり、こうなっちゃうのね・・・。
 そして、着いたところは・・・

「ハウスね〜。は〜い。」













「ジュリ、がんばってね。
あとでね。」

「はいわんよ。」

ジュリはケロリとしてますが、心配なのは人間たちの方。

「わふ!」
ついたところは石垣島。また飛行機に乗っちゃいました。

パピーにはいろんな経験をさせましょう、と言われていますが飛行機に乗る練習までしなくても・・・。
旅行と南の島が大好きなお父さんに連れられて、ジュリは二度目の沖縄旅行です。

二度目だからか、ジュリは空港では落ち着いていて、カウンターに行くと、さっさと用意されたケージに入ってこちら向きにシットするので、
「うわ〜、おりこうさんですね〜!」と必ず言われます(^^)/。

今までホテルステイばかりだった私たちですが、犬も泊まれる宿、犬も行けるレストランを探すことから旅の計画は始まりました。

すると、石垣市街から少し離れた海岸沿いに宿も食べる所もいっぱいあって、しかも皆さん「相当な犬好きですか?」って言いたくなるほど、犬がいたるところに。


今回、お世話になった宿は「ぷかびー」さん。部屋数も少なく、我が家のように使わせて頂きました。
部屋は全てタイル貼りで、ジュリはぺったりと体を冷やして気持ちよさそう。

みんなが使う食堂と、コテージの寝室には入れませんが、ジュリは一度言ったら、決して入ろうとしませんでした。



「この部屋は入っちゃダメなんだわん」

折りたたみケージも持参です。
「私の移動用ベッドだわん」

この写真、お父さんの説明によると、大イビキで寝ていたそうです。片目をしっかり開けたまま。




「ひゃっほ〜い!」
美しい川平湾を疾走するジュリ。
見渡す限り、本当にだ〜れもいない海。贅沢だなぁ。

石垣島の海や川を案内して下さったのは「ふくみみ」さん。子供連れ、犬連れ、OKで、その人に合わせた石垣島エコツアーを企画してくれます。

どこまでもどこまでも、続く遠浅の海。
新月と大潮のため、潮が引いたあとの干潟に現れるさまざまな生物を捜します。

「干潟」と聞いて、有明の泥んこを想像していたお姉ちゃん。「むつごろうは?」



ふう、一休み。

石垣島は、つねに風が吹いていて、日陰に入ると昼寝ができる心地よさ。
 お昼ご飯は、ふくみみのケンジさん指導のもと、子供達がヘチマや島豆腐を切って作りました。
はじめは「ヘチマ?」と怪訝そうだった子供達にも、「ゴーヤよりも食べやすくて美味しい!」と大好評でした。

そして午後はシュノーケリング。
「浜辺で見てよう」って誘うのに、ジュリは海に飛び込んでみんなについて行こうとします。

なので、
お母さんの背中に乗せられてしまいました。

「んもう、私、ちゃんと泳げるわんよ。」

そうなんです。足が届かない所では、上手に犬かきで泳げることが判明しました。ジュリはカナヅチではありませんでした。
でも、口を開けて泳ぐので、海水を飲まないか心配です。



「いや〜ね〜。わたし、浦島太郎みたいじゃないわん?」

ずっと背中に乗せて運ぶのも重いので、やはり浜辺からながめることにしました。

そして次の日。やっぱり晴天。

展望台まで歩いて散歩に来ました。

「登り坂はあっちぃわんよ〜」



展望台で会った、小さなお友達。

こんなに幼いのに、犬が好きな子は大型犬も平気なんですね。








ハイビスカスはあちこちに咲いていますが、これは花びらに細かい切れ目が入っていて、繊細な感じです。
携帯の写真じゃ、ピントが合わない(>_<)。
この日にやってきたのは、「ウリウリカフェ」さん。
ワンちゃんが3匹もいるお店です。東京から一緒に越してきたバセットハウンドと、飼い主の飼育放棄から救われたバセットハウンド、そして石垣島で捨てられていたミックスの3匹。


 犬は店内には入れませんが、テラスならOK。


お水ももらって、扇風機の風を受けて一休み。

食後、子供たちはビーチに貝拾いに降りてしまったので、しばらく待ちぼうけでした。

ですが、「わふ」と言うこともなく、のーんびり、ジュリの中にも島時間が流れているようでした。



心地よくて、おしゃれな空間に加え、なんといっても、おいし〜いお料理。

また行きたい!食べたい!!

そして次の日。
やっぱり海で泳がなくっちゃね。

「お風呂みたいだわんね〜」


海ではリードを外して遊びましたが、決して側を離れないのも新しい発見でした。
私が海の中に立って、しばらく子供達をながめていると、ずっと足下にシットしたまま海に浸かっていました。

日頃は、散歩に行くと周りが気になって仕方ない様子だし、車も多いので決してリードを外す暴挙はしません。




がじゅまるの木の下で。

「これ、な〜んだ?」

「わふ?」


「ん〜と・・・」

ぱくっ!

「あ、ちょっと、たんま、たんま」
注)もちろん、抜け殻です。

 そして、とうとう帰る日がやってきてしまいました(T_T)。

ここは石垣空港、離島へ渡る港の近くにある島野菜カフェ「Re:Hello Beach」リハロウビーチさん。看板に犬マーク?が。

こんなオシャレなカフェに、犬もいいの?と恐る恐る尋ねてみました。

すると、とっても明るくて、とっても犬好きなお姉さんが大歓迎してくれました。


「仕事中だから犬に触れないよ〜」とジュリにお尻を振って挨拶してくれた、お茶目なお姉さん。

帰るときには、わざわざ外まで来てくれて、ジュリには、「訓練がんばって」と、私たちには、「ジュリ2号と一緒にまた来てね!」と声をかけてくれました。

ここは大人気のカフェで、すぐに満席になってしまうそうです。

確かに!
とっても美味しかった。
ジュリのおかげで、ステキな人や美味しい食べ物にいっぱい出会えました。

食事をするデッキから、ビーチに降りる道と、庭にはハンモック。

こんな、エンドウ豆になれるハンモックも。

 帰りの空港で。
こんなにたくさんの人がいても、ジュリは落ち着いてます。

今回は全日空を利用。
犬に関しては、全日空は予約は必要なく、ケージも特大サイズ以外は予約も受けない、とのこと。
でも、ケージが出払ってたら?
と心配性の私は、特大ケージを予約しておきました。特大は、協会から借りてるケージと同じくらいの大きさです。

ですが、石垣空港では用意されているはずのケージが届いてなくて、しばらく待つはめに。

ちなみに前回、日本航空は大きさに関係なく、ケージを予約してくれました。

福岡から石垣まで直行便で、ケージに入ってる時間は3時間弱。 午後の便なので、食事もいつも通りに食べて乗りました。

ただ、降りてからワンツーの場所を探すのが大変!どこもコンクリートで塗り固められているので、走って空港から離れます。降りるとワンツーしたいんですよね(*^_^*)。

盲導犬用のトイレがあると聞きますが、広い空港で1カ所なら不便だと思います。1カ所でも作ったんだからいいでしょ、なんて不親切な気がします。
私は人目を気にせずにダッシュしてワンツー場所を探しますが、盲導犬はトイレまでちゃんと我慢できるのかな?
「ふぅ。これはレンタカーじゃないわんね。」

今回は、自家用車を空港近くの駐車場に預けて行きました。その方がタクシー代よりも安上がりな事が判明。


石垣空港が移転して大きくなったら、東京からの直行便も乗り入れて、ますます賑やかになるでしょうね。
「売り地」の看板がやたらと目についたので、次に行くことがあれば、随分変わってるんだろうな。
紹介してるところはどこも、子連れでも犬連れでも歓迎して下さるお店ばかりです。
 家にて。
しばらく、このポーズで寝ていました。
「あ〜あ、また日常かぁ。」
なのか、
「ふぅ、ようやく我が家だわん」なのか?

3月に生後8ヶ月で旅行した時は、もっと無邪気に跳ね回ってた気がします。今回は、着いてからすぐは、少し緊張してる感じを受けました。

といっても、子供達は気付かないほどの緊張感で、翌日には消えました。

協会へ帰り、どんな生活が始まっても、ジュリはすぐに適応できるだろうと思えます。


石垣で出会った方々に、「預かってるパピーとの思い出作りに来ました」と挨拶し、盲導犬候補ジュリはたくさんの応援を受けて帰ってきました。

幼い子供を連れて旅をするのは、荷物も不便も多くて大変です。ようやく子供たちも小学生になって楽になったと思ったら、犬連れ旅行(*^_^*)。
荷物も不便も一層増えますが、ジュリと一緒に旅行することが、こんなに楽しいとは思ってもみませんでした。

ジュリ、ありがとう!!!
犬連れ旅行を研究して企画してくれたお父さん、ありがとう!!!

8 件のコメント:

  1. 本当に すてきな思い出づくりです!!私も「石垣島」に行ったかのよう^^ジュリのママさんのブログは読んでて本当に楽しいです♪

    海もめちゃめちゃ綺麗だし、優しい人ばかりで 石垣島さいこうですね!!
    いつか行ってみたいです!
     

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  2. ウィットぱぱ2011年8月2日 23:44

    なにもかも美しすぎます、そして愛が満ちあふれています。

    すみません島(石垣ではない)で生まれ育ったのに今、海無し県在住の私は思わず涙してしまいました。
     親しみを込めて呼び捨てをお許しください。

    「ジュリ! 一生忘れない想い出が出来て良かったね!」

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  3. ナオミさん
    預かり物なのに、こんなに勝手なことして怒られないかしら?とか、ブログに書いて大丈夫かしら、とかドキドキしてました(^^;)。
    きっとジュリの性格だから、あちこち行っても大丈夫なんだろうな、と思います。
    ブログを楽しんでもらって、私も嬉しいです。ありがとうございます(^^)/。

    ウィットぱぱさん
    海、いいですね〜。数日間、海を見て過ごしただけなのに、もう恋しいです。
    石垣で出会った方々は、皆さん県外出身の方でした。海が好き、自然が好きで移住されたようです。そして犬好きな方も多いのが納得できる環境でした。
    本来の沖縄文化ではないけれど、島に流れるゆったりした時間とか、癒しの雰囲気満載です。ウクレレの音も似合いそうですよ(*^_^*)。

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  4. わぁ~~~、とっても素敵な旅行ですね。
    みんな本当に楽しそうぉ~~♥
    蝉の抜け殻を見ているジュリちゃんの
    お顔!!
    眩しいです 
    :*:.。.:*(´∀`*)*:.。.:*:

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  5. どこまでも広がる美しい海と空
    ゆったりと流れる島時間

    ご家族みなさんの幸せな笑い声や
    ジュリのはしゃぐ姿が、画面から想像できて
    私も一緒にいるような気分で読みました。

    本当に素敵な思い出作りになりましたね^^
    ジュリママさんご家族と一緒に過ごし
    育てていただいた月日はジュリにとって生涯の
    宝ですね・・❤

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  6. yumiさん
    ワン太郎くんは海辺のお散歩してますよね。ジュリは泳げるか心配でしたが、やはりラブラドールでした(^^)。
    波もない遠浅の海では、躊躇することなく走り回ってました。
    yumiさんの合格もお祈りしてますね。

    sadakoさん
    計画段階から、出発時のジュリの体調(特に、ヒート(^^;))が最大の心配事でした。ですが、ジュリもヒートになることなく、子供達も元気に旅行することができて、みんなに感謝です。
    雰囲気にのまれたのか、水に飛び込んで行って本来のラブラドールを発揮してる感じでした。盲導犬としての本業をしばし忘れてる感じでしたが・・・。

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  7. こんにちは!
    ウリウリカフェのこと、記事にして下さって有難うございました。ジュリちゃんやご家族と、もっとお話ししたかったですが、こちらのブログを教えて頂き、何だかとっても身近になった気が勝手にしております。

    石垣旅行は良い思い出になられましたでしょうか。
    ジュリちゃんのあどけない表情、そしてご家族のとっても素敵な雰囲気に、私達の気持ちがとても安らぎました。

    本当にどうも有り難うございました。
    そして、ジュリちゃんのご活躍を影ながら応援しています!!

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  8. UliUliさん
    来訪ありがとうございます(*^_^*)。
    私こそ、石垣を懐かしんで過去のカブブログまで見つけて、夜更かしして読破しちゃいました。すっかり、UliUliの歴史を知った気になってます(^^)。
    石垣は本当に良いところでした。私も移住したいです。その勇気が欲しい!
    UliUliバーガーも絶品でしたが、夫が食べたUliUliカレーを私も一皿食べたかった・・・。また伺います!!

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