ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2011年9月3日土曜日

最後の夜

最後の週末は台風がやってきてしまいました。
でも、なんとか散歩には行って、いつも通りに過ごしました。
実は、土曜日からお姉ちゃんはキャンプ。テント飛ばされないかなぁ?

ジュリとは、金曜日が最後の夜だったので、お姉ちゃんとジュリと私でリビングに雑魚寝することにしました。

ジュリは自分のクッションの上に寝てます。
 恥ずかしながら、娘の寝顔。

私がお風呂からあがってきたら、ジュリが娘を寝かしつけていました。
しっかり手を握ったまま、娘は熟睡。
ジュリは起きているのに、そのままの姿勢でじっとしてました。
なんだか、感動しちゃいました。
「ありがと、ジュリ。もう、いいよ。」と声をかけると、スックと立ち上がって自分の寝床へ。

『ぜったい、話し作ってる!』って、思われるかもしれませんが、実話です。

私は犬を室内で飼うのは初めてです。ここまで人の言葉を理解し、気持ちを理解するとは思っていませんでした。ジュリだから?

私はいままで、犬を飼うには「群れのリーダー」にならなきゃいけないと思っていたので、もし噛まれたら噛み返してでも絶対に優位に立たねばならない、くらいに考えていました。もちろん、ジュリにその必要はありませんでしたが。

そのせいか、ジュリは四六時中、私にくっついて、私の指示を待つかのように見つめています。外でリードでつないでジュリから離れると、不安からか吠えてしまいます。私はジュリのリーダーになってしまって、ジュリが自ら考える能力を奪ってしまったのかもしれない、とちょっと心配です。

盲導犬になる犬の素質とは???
ペットとして、このままジュリと暮らすのは何とも幸せだと思います。こんなに心や言葉が通じるんです。でも、ジュリは盲導犬になるべく生まれた子犬。ジュリもその使命を分かっているかのように感じます。
きっと、明日は「使命を自覚して」「薄情な尻尾」を振って協会へ返っていくでしょう。また、そうあって欲しいです。

末っ子は、今日「ジュリ、盲導犬になったら逃げ出して、うちに帰ってくるんだよ。」とイケナイ事を教えていました。日頃から、
『盲導犬になって引退したら、うちに帰ってくるからね。』
『盲導犬にならないと、うちには帰ってこない(キャリアチェンジとなると、もう会えない)』と私が言ってるので、上のような言葉になったようです。

「ジュリが逃げ出してきたら、車にひかれちゃうよ」と言うと、「大丈夫。盲導犬になってるから、信号とかちゃんと渡れるからひかれない」そうです。

そして、今夜。
最後の最後の夜は、息子達とジュリと私でリビングに雑魚寝します(*^_^*)。


2 件のコメント:

  1. 最後の夜
    お嬢さんとジュリの様子、私も感動でウルウルしました
    今日は「薄情な尻尾」で別れが来ることを祈っています
    ジュりの場合ふりかえって「ウォーン」なんて吠えられると
    かえって辛いから・・・

    1年間本当にかわいがってくださり愛情いっぱいに育ててくださってありがとうございました
    この間我が家で生まれたパピーの成長をつぶさに見せていただいて本当に幸せでした

    繁殖ボランティアをして行く上で大きな励ましになりました
    きっとどのWPさんのお宅でも愛情いっぱい、大切に育てられているんだと産みだす事えの勇気になりました。

    心からお礼を申しあげます、ありがとうございました。

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  2. sadakoさん
    こちらこそ、1年間ありがとうございました。
    いつもsadakoさんの温かい応援が支えになっていました。見学会では成長したジュリの姿を見せることができて、本当に嬉しく思います。
    今日の修了式では、100点満点以上の、良い子でした。さすが、ジュリです。

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