ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2020年12月11日金曜日

ジュリの続きのご案内

 盲導犬ジュリのブログに訪問くださり、ありがとうございます♡

盲導犬を引退して帰ってきたジュリのそれからは、新たなブログ「Happy Catcher」として綴っていきます。よかったら、引き続きお付き合いくださると嬉しいです。

2020年12月8日火曜日

おかえり



ジュリが盲導犬から引退して、わが家へ帰ってきました。

生活が変わって辛くないかな?具合や食欲はどうかな?散歩はどのくらい歩けるかな?と私は構えてあれこれ考えてしまいますが、すっかり帰宅時間が遅くなった家族が次々と帰ってきて、「ジュリ!」と犬クッションから動かないジュリに顔を埋めにいくのを見ていると、自然なことのように思えてきました。 


「熊本のお父さん、お母さんへ
いつも優しくて、私のことを考えてくれてありがとう。
お家にくる人たちにも親切にしてもらって幸せでした。
盲導犬になってすぐ、東京ディズニーランドにも行ったね。バスやJR、なんでも一緒に乗っていろんな所へ行けて楽しかったよ。乗り物の中では、「ジュリは大丈夫だから」ってハーネスを外して休ませてくれたね。信頼してくれてありがとう。
家の前に毎朝止まる幼稚園バスに乗るお友達も、みんな優しくしてくれたね。引退が決まったら、お菓子やおもちゃをたくさんプレゼントしてくれて、とても嬉しかったよ。
久しぶりに協会に行ったら、お父さんとお母さんから離れて寂しくて、子犬みたいにキュウキュウ鳴いちゃった。近くのパピーは静かにしてるのに恥ずかしいけど、私はお母さんから離れるのは8年ぶりだったから不安になっちゃった。

それから、車に乗せられて、お母さんたちがいないところに来ました。車から降りたら、不思議なんだけど、知ってるようなニオイがしたの。あれ?と思って、しばらくニオイながら動けなかった。もしかしたら、来たことあるのかもしれないね。
ここには、黒いワンコと2匹の猫がいるよ。茶色い猫が私に近づいてきてドキドキしたけど、じっとしてたら合格したみたい。大きな人たちばかりだけど、みんなが私の名前を呼んで嬉しそうにしてるの。だから私も嬉しくて尻尾ふっちゃう。

お母さんが新しく盲導犬になる子と仲良しになったら、私に会いにくるよって約束したんだよね?ここで待ってるね。ご飯も出てくるし、散歩も行くみたいだから、安心してね。ジュリより」

2020年10月8日木曜日

10歳

 久しぶりの更新。

はじめて育てた候補犬だったジュリが、7月で10歳になりました。盲導犬にとって10歳は引退を考える頃。このブログを始めた頃は、パピーが盲導犬になって10歳になったら再び会える!のを楽しみに過ごしていました。

遠い未来のつもりだったのに、もう10歳。早いなぁ。

ユーザーさんとは私自身がパピーウォーカーとして関わらせてもらえて、貴重な経験をさせていただきました。そして、今回はジュリのお仕事風景を見せてもらいました。

待ち合わせのショッピングモールに、ユーザーさんご夫妻とジュリが入ってきました。ご挨拶をした時は、ジュリも尻尾を振って寄ってきたけれど、その後は買い物をしている間中、私たちを気にするふうでもなく、普段通りに買い物をし、エスカレーターに乗り、ユーザーさんと息のあった様子を見ることができました。

広いショッピングモールで、盲導犬がいても歩きやすい環境ということもあるでしょうが、周囲の人が好奇な目で見ることもなく、また、屋内に犬がいる!という違和感も感じず、ごく自然に歩いているのが不思議なほどでした。

ユーザーさんの明るい性格も手伝って、顔なじみの方から「ジュリちゃん!」と声をかけられるたびに目を細めて尻尾をふりふり愛想を振りまいていました。可愛がられるのが大好きです。

10年前に園児だった末っ子は高校生に。こう考えると、犬の老いは早いですね。早すぎますね。1日でも長く健康に過ごしてほしいと心から思います。

貴重な経験をさせていただいて、ユーザーさんには感謝でいっぱいです。ありがとうございました。