昨年の秋に協会の30周年の会場でユーザーさんにご挨拶しましたが、ジュリに触れ、ジュリと話すのは実に2年10ヶ月ぶりでした。
玄関へ尻尾フリフリ、腰フリフリで喜んだ様子で出迎えてくれました。ユーザーさんは、「分かるんだわ」って言ってくれたけど、ラブって、誰でも大好きで尻尾ふりふりですよね(^^)。それでも、やっぱり嬉しかったです。
ユーザーさんの手料理をご馳走になり、あんな話し、こんな話しは尽きません。困っていることはないかお尋ねしましたが、周囲の方も親切だし、ユーザーさんもジュリが来てから旅行にも行くようになったと伺いました。ご夫婦にとって、ジュリはまさに愛娘といった感じ。
いつも自分のハウス(マット)にいて、ユーザーさんから呼ばれたら側へ行き、並んだお二人の間に座っているそうです。お二人と一匹はとても幸せそうでした。
帰る時間になり、ユーザーさんが立ち上がると、お腹をだして寝ていたジュリもスックと立ち上がり、ピタリとユーザーさんの左側につき、並んで歩きます。もちろん、リードもハーネスもなしで、そのまま玄関の外へ、タクシーまで見送ってくれました。
ジュリがどこにいるか分からない時に「ジュリ、どこ?」と言うと、ピョンと軽くとんで、鼻先をユーザーさんの左手にタッチして場所を知らせるそうです。ご家族とジュリの息はピッタリと合い、ご主人はジュリが来た時から、別れる日の事を考えると涙が出てしまうと、涙目で話して下さいました。こんなに愛されて、幸せな犬に会えて、私もほっこり幸せ気分で帰途につきました。
盲導犬ボランティアの是非を問われて辛くなる時もありますが、こうしてユーザーさんの言葉を直接聞くことが出来て、前に進む元気が沸いてきました。
それにしても、ジュリの立派な態度には本当にびっくり。ラブって、歳を重ねるほど賢くなるんですね。それに、その賢い犬をペット化せずに、盲導犬としての役割をこなし続けるように飼育するのも簡単ではないだろうと想像します。