ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2014年7月5日土曜日

2014年7月 〜再会!〜

どどーん!と今のジュリの写真です♪いえ、『ジュリ号』の貫禄でしょうか?

昨年の秋に協会の30周年の会場でユーザーさんにご挨拶しましたが、ジュリに触れ、ジュリと話すのは実に2年10ヶ月ぶりでした。
玄関へ尻尾フリフリ、腰フリフリで喜んだ様子で出迎えてくれました。ユーザーさんは、「分かるんだわ」って言ってくれたけど、ラブって、誰でも大好きで尻尾ふりふりですよね(^^)。それでも、やっぱり嬉しかったです。

ユーザーさんの手料理をご馳走になり、あんな話し、こんな話しは尽きません。困っていることはないかお尋ねしましたが、周囲の方も親切だし、ユーザーさんもジュリが来てから旅行にも行くようになったと伺いました。ご夫婦にとって、ジュリはまさに愛娘といった感じ。

いつも自分のハウス(マット)にいて、ユーザーさんから呼ばれたら側へ行き、並んだお二人の間に座っているそうです。お二人と一匹はとても幸せそうでした。
帰る時間になり、ユーザーさんが立ち上がると、お腹をだして寝ていたジュリもスックと立ち上がり、ピタリとユーザーさんの左側につき、並んで歩きます。もちろん、リードもハーネスもなしで、そのまま玄関の外へ、タクシーまで見送ってくれました。

ジュリがどこにいるか分からない時に「ジュリ、どこ?」と言うと、ピョンと軽くとんで、鼻先をユーザーさんの左手にタッチして場所を知らせるそうです。ご家族とジュリの息はピッタリと合い、ご主人はジュリが来た時から、別れる日の事を考えると涙が出てしまうと、涙目で話して下さいました。こんなに愛されて、幸せな犬に会えて、私もほっこり幸せ気分で帰途につきました。
盲導犬ボランティアの是非を問われて辛くなる時もありますが、こうしてユーザーさんの言葉を直接聞くことが出来て、前に進む元気が沸いてきました。

それにしても、ジュリの立派な態度には本当にびっくり。ラブって、歳を重ねるほど賢くなるんですね。それに、その賢い犬をペット化せずに、盲導犬としての役割をこなし続けるように飼育するのも簡単ではないだろうと想像します。

ある日、横から自転車が飛び出してきた瞬間、ジュリが自転車とユーザーさんの間に咄嗟に入って守った事があったそうです。そんな話を聞いて涙が出そうでした。
ユーザーさんご家族とジュリがこれからも充実した日々を送られますように。


10 件のコメント:

  1. NOAHママ2014年7月5日 22:52

    ぴょんと軽く飛んで鼻先を左手に・・・位の所から私もティッシュが必要になりました。
    盲導犬ジュリ号としてお仕事をこなし、ユーザーさんもご主人も大切にしてくれてる様子が良くわかり感動しました。

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    1. コメントありがとうございます!
      デビューしてすぐにユーザーさんと電話で話したときから、ユーザーさんの人柄が伝わって、ジュリの心配をするのをやめました。私が育てたパピーですが、その時からユーザーさんのジュリになったんだと思っています。不思議と寂しくないんですよ。

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  2. お写真を見ても本当にジュリたん大人になっていますね。
    それに色々なエピソードもスゴイです。
    ちゃーんとピンクのお洋服にピンクのマットで愛されているんだなと実感します。
    とってもいいユーザーさんと巡り会えてジュリたんも幸せですね ♪

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    1. 本や話には聞きますが、ユーザーさんと盲導犬との結びつきって強いですね。最初、私がユーザーさんご夫妻と机をはさんで向かい合わせに座ったら、ジュリはその間にダウンして、どちらからも同じ位の距離に座って居ました。気を遣ったのかな?
      ドッグランで走り回ったり、いろんな種類のおやつを食べたりといった(人が考える)楽しみはありませんが、平和にゆっくりと時を刻んでいるように感じましたよ。

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  3. わ〜♪ジュリちゃん♪
    久しぶりの姿を見られて嬉しいです♪

    まさかゆっくり会って触れられる日がくるなんて♪
    あまり特別な反応は無かったんですね?
    覚えているはずだけど、やはりユーザーさんに気を使っているのかな??
    ジュリちゃんの心の中を覗いてみたいです^^

    でもとても心優しいユーザーさんに巡り逢って充実した穏やかな日々を過ごしているんでしょうね☆
    お腹を出して寝ている姿が見られて本当に嬉しくて安心しました。

    そして!!
    オデットママ(候補)の登場にビックリです〜^^
    今度はずっと一緒にいられるんですね〜♪
    これからも楽しみに読ませて頂きます☆

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    1. カヨさん、長きにわたり読んで頂いてありがとうございます(*^_^*)。
      ジュリのこと「偉い!」と思うんですが、のーんびりした雰囲気は変わらずで、「がんばってるわんよ!」って感じはしませんでした。安心してもらえて良かったです。
      私は3度のパピーウォーカーを終え、成犬を預かることになりました。幼いパピーは、はっきりした自分の意思を持たないうちから一緒に暮らすので、どんな性格か、何がしたいのか成長と共にお互いに気持ちが分かるようになりますが、成犬との距離を縮めるのは一朝一夕にはいかないなと感じています。焦らずに、オデットから信頼されるパートナーになれるようガンバリマス!

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  4. 読んでいて心が震えるほど感動しました。レポートありがとうございます
    繁殖ボランティア初体験の私でしたが、この時まれたエミー号のパピー6頭は静かで何時起きたのか気がつかないくらいで、遊ぶ時もわんわんキャンキャ言うこともなく、フガフガグワグワと静かに遊んでいたことを思い出します。
    同じママ犬から産まれても毎回それざれに雰囲気も違いますがそれも楽しいです。
    またお孫ちゃんのママぶりと、曾孫ちゃん達の成長を楽しみに拝見させてくださいね。これも繁殖ボランティアの醍醐味です。たのしみながら頑張ってくださいご活躍を祈ります。

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    1. 先が見えずに、ただひたすらに可愛がって育て、息の合うパートナーと出会えた姿に会えて、私は幸せでした。

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  5. ピンクの洋服が似合っていて♪可愛いです!!
    ジュリちゃんとお話出来てよかったですね♪
    ジュリちゃんとっても幸せそう。私も涙が・・・
    きっとユーザーさんご家族と素敵な日々を送っていらっしゃるんでしょうね。
    私の中では巣立っていった盲導犬候補生達はまだまだお子様なままですが。
    ジュリちゃんの姿をみて安心しました。

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    1. やっぱり、エミーちゃんの子はエミーちゃんの雰囲気そのままでした。のんびり具合も相変わらず。
      ユーザーさんにしろ、パートナーにしろ、早く家を見つけて安心したいですね。

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