ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2011年9月12日月曜日

おまけ:あれから1週間

ジュリの修了式から1週間。心にポッカリと空いた穴をふさぐべく、毎日を必死に過ごしています。

ジュリグッズはその日に片付けましたが、ジュリがかじった痕に囲まれて過ごしてます。



先週、九州盲導犬協会から大きな封筒が届きました。早速開けようとした娘を制止して、「良い知らせとは限らないから」(神妙な顔つきで)と私が開けました。ただ、私が開けたかっただけなんですが・・・。
中には、修了式で撮った全体写真、家族写真、ジュリの同胞兄弟写真が!こんな短期間で、これだけの写真を準備して送付して下さる協会スタッフに感謝・感謝です。
ボケ〜っと暮らしているのを見透かされているのかしら・・・?

今は、とても寂しいです。
ジュリがいる間に読んだ、ユーザーさん達の本を思い出しています。盲導犬がユーザーさんにとって、どれ程の存在かということ。その盲導犬を生み出すために、たくさんの出会いや別れを繰り返す必要があること。一生懸命、頭で考えています。災害と違って、この悲しみは誰かが受け入れなければ盲導犬は作れない。その別れの悲しみも分かった上でのボランティアですからね。

そして、先輩P/Wの姿を見て元気をもらっています。いまは2頭目を預かって楽しそうにしている生活をブログで垣間見ると、「いつか笑える日が来るさ♪」と思えるのです。こうした繋がりがなければ、「もうお別れは嫌だ!やっぱり自分のペットを飼おう!」なんて気になってしまったかもしれません。
家族のその後はそれぞれです。
お姉ちゃんは、あくまでもP/Wを続けたい、と。
長男は、もういやだと言っていましたが、今は次のパピーに会えるのを楽しみにしているようです。
末っ子は、唯一残しているジュリのクッションによく寝そべって独り言を言ってます。
お父さんは、言葉にできない複雑な感情なようです。単純思考の私には分かりません。

手前味噌でお恥ずかしいのですが、お父さんがこのブログを本の形にしてくれました。ジュリの幼い頃の様子もいつでも読めるようになったので、懐かしもうと思います(*^_^*)。
また、こうした日記をこれからも綴っていけたらいいな、と願っています。

13 件のコメント:

  1. ブログを本の形にしてくださるなんて、なんてお優しいんでしょう。見やすくて読みやすいでしょうね
    ご主人の寂しいと口では言えない気持ちがこもっていますね
    感激しています。
    今日エミーママに無事にパピーが生まれました。
    急いで行って見て~~~^^

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  2. sadakoさん
    エミーとパピーちゃん達、見てきました。感動です。エミーの子犬は、また母犬にそっくりの、ジュリにそっくりのパピーなのかな・・・と想像してます。
    次はカーラの番ですね。見ている側は楽しいばかりです♪

    「sadakoさんはよく分かってくれてる」と主人が喜んでおりますm(_ _)m。

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  3. ジュリママさん、こんにちは!
    初のパピーウォーカー、お疲れ様でした。
    前の前の記事から、コメント入れようと書き始めるものの、なんと綴ろうかと考えているうちに。。。という調子でした。^^;

    うちは、レディがずっといるので状況は違いますけど、レディの子供達を送り出してきたことは、ほんの少し似たような経験と言えるかもしれないと思います。
    6ヵ月半まで育てたフジ子がもらわれた時は、しばらく思い出深いコースには散歩できないくらい淋しかったです。それぞれに仔犬時代の思い出があり、みんなどうしているかなと気になったりしています。

    いろいろなワンコを見てきて、愛情たっぷりに育ったワンちゃんはHappyだな、と思います。もちろん、ただ過保護に甘やかしたり、人と勘違いしたような扱いではなく、犬であることや、個々の性格や行動の意味を考えて接してもらえることも大事だと思います。

    もちろん、育て上げたワンちゃんに対する思い入れは深くなるとおもいますが、「留学生と思って」と言われる先輩ウォーカーさんの言葉に納得。盲導犬になってもならなくてもしばらく(ずっと)会えない、というところは理解し難いですが、実際うちも渡して以来会ってない子が半数以上いるわけだし、仕方ないのかな、と思います。一人許せば、我も我も、と収拾がつかなくなるのは世の常ですから、システム上の弊害が出るのかもしれませんね。

    実際経験してないので、無責任な意見ですけど、レディの3度の出産を見てきて、仔犬のかわいさや、無限の新しい出来事(ハプニング!)を思うと、2ヶ月くらいのパピーを預かり、一番多感な大事な時期を一緒に過ごして、人間で言うところの高校卒業くらいまでの年まで?育てるというシステムは合理的だし、やりがいのあるボランティアのような気がします。自分の犬じゃないのにお金がかかるかもしれませんが、自分の犬ならもっとお金がかかるし、反面得られるもの、犬が私たちに与えてくれるものは変わらず、尊い価値のあるものだと思います。次はどんな子が来るかしら?と楽しみにするベテランP/Wさんの気持ちもわかるような気がします。実際の別れを経験してないので言えることかもしれませんが。

    出会いあれば別れあり。
    こうしてジュリママさんのことや、盲導犬のことを知ることができたのもジュリちゃんのおかげと感謝しています。
    これからもたくさんのいい出会いができるといいな、と思います。

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  4. こんばんは

    今が一番ツライ時期だろうとお察しします。
    身の回りのいろいろな物を見るたび、ジュリちゃんのことが思い出されてしまうんじゃないでしょうか。。。
    それがいつまで続くのかは、個人差が大きいと思うので一概にはいえません。
    我が家の場合、徐々に馴れていきましたが、最終的に吹っ切れたのは、イールが盲導犬デビューしたときでした^^;

    でも、次のパピーが来れば、また全然違ってくるのかも知れませんね~

    ブログを本にするのは、ちょっとお高いけど記念になるのでいいですよね♪
    ブログはいつ運営会社の都合で消えちゃうかわからないですし(笑)

    そうそう、ユーザーさんのHPっていくつかありますが、私が一番好きなのは

    http://11.xmbs.jp/emerarudo/

    ここです。
    黒ラブのVタンとユーザーさんの関係が、イールとユーザーさんに重なってしまうんですよ (^o^)丿

    ではでは

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  5. はじめまして。
    このブログをいつも楽しみに読んでいました。
    うちもラブラドールを飼っています。
    ジュリちゃんがいなくなって、しばらく更新がなかったのでどうされたかなと心配でした。

    沢山の愛情を注がれたのが、よく伝わってきたので、お気持ちお察しいたします。
    ジュリちゃんもきっと、みんなどうしてるのかなぁ、どこに行ったのかなぁと思っていることでしょう。
    でもとても賢いワンちゃんと思いますので、自分の使命をいつか自覚して、きっと立派な盲導犬になってくれるはずです。

    ご家族のみなさんも、心穏やかになる日が早くくることをお祈りしています。
    暖かく、とても素敵なご家族ですね。
    私もこんな家庭を築きたいなといつも思っていました。

    ジュリちゃんはもういなくなってしまったけど、またご家族の様子など、ブログで発信してくださいね。

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  6. 更新を待っていました(^^)
    ご主人すごいですね!
    ジュリママさんの文章は素敵だから、本にされて正解ですね!

    うちも家族それぞれでした。
    真ん中と下の子は「犬を飼いたい。だめならPW」
    上の子は「どっちでもいいけど、しなくてもいいかな」
    旦那は・・どうだったのでしょう?!(^^;)

    私はペットはいらない、するならPW
    (レディ&ミニーママさんのように、犬と付き合いたいと
     思ったので)
    でも、しばらくは休みたいかな。

    しばらくすると、子どもが毎日
    「(PWしますって)盲導犬協会に電話して!」と
    言いだし、私も「犬がいてもいなくても、私の生活は変わらない」と
    わかったので、こちらから電話しました。
    そうしたら案の定?!予定より早く受け入れとなり、
    ちょっと迷ったけれど、これも縁だと思い、委託式へ。
    そしてヴィントと会いました(^^)

    2頭目なので、子どもがだらけてる?と感じる時もあるけれど、
    やっぱりパピーの成長を見ることが出来て、とても嬉しいです。
    うちは2回目のPWですが、ヴィントにとっては繁殖ボランティアさん
    から離れて、初めてのおうちで家族です。
    それをいつも思いながら、ヴィントと一緒に過ごしています。

    ワンビーのお手紙もそろそろ来る頃なんです。
    それも楽しみです(^^)

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  7. レディ&ミニーママさん
    コメントありがとうございます。優しい気持ちがとても伝わりました。こうして暖かい言葉をいただけることに感謝しています。とかく、バーチャルな世界は犯罪に結びつきやすいけれど、こんなあったかい絆をもつことが出来て、私は幸せです。
    レディちゃんの子犬ちゃん達一匹一匹への思い入れも強いですよね。やんちゃさんも引っ込み思案さんも、それなりに心配で。繁殖ボランティアさんもそうみたいです。
    私は単に犬好きで始まったボランティアですが、この1年で一気にでたくさんのワンコにふれることができて、犬のもつ能力の高さに驚きました。その能力を発揮できる適所を訓練士さんが見極めるんだと思います。
    ジュリ行く先が決定するのは、1ヶ月後か1年後か分かりません。でも、決定したらP/Wに知らせてくれて、会う機会を作ってもらえるはずです。でも、「最後の一回」のために会うのは、かえって寂しいのでは?とも思っちゃいます。盲導犬になったら、やはり私の顔を見ると子供に戻ってしまうし、ほかの方に飼われたら、ジュリも双方に気を使うでしょうから会うことは出来ないでしょうが、遠くからでも大切に思う人がいるというは、きっとジュリが生きていく上でプラスになると信じています。
    でもね、やっぱり死別とは違うんですよ。未来がある喜びはあるんです。ただただ悲しいお別れではないので、ジュリが成長してくことで、今の寂しい気持ちは癒されていくと思います。

    hoyashiさん
    コメントありがとうございます。
    やっぱり、一息つくのは行く先が決まるときでしょうね。それまでは、まだ自分がリードの先〜の先〜のほうを少し握ってる気がしちゃって。我が子の行く末が気がかりです。
    ご紹介いただいたユーザーさんのブログへいってみました。「あなたは私の宝だよ♪」タイトルだけで泣けてきましたが、いくつか日記を読んで、涙こらえて歯を食いしばってました。これからゆっくり読ませてもらいます。
    ペットとしてのワンコも、自分にとってはかけがいのない存在ですが、やっぱり盲導犬として暮らす犬たちの素晴らしさには本当に頭が下がります。人間よりも短い彼らの犬生が豊かものでありますようにと願います。
    きっとイールもユーザーさんの宝なんでしょうね。

    めぐみさん
    コメントありがとうございます。
    期限付きのジュリとの毎日が愛おしくて、自分の記録として残してきましたが、こうしてブログを読んで下さる方がいて、私たち家族がジュリを大好きだったことを一人でも多くの方が知ってくれるのは、こんなにも嬉しいことなのですね。
    ほとんど毎日ブログを更新していたので、うずうずしてました。でも、「これはジュリの日記なんだから」と家族からも強く言われて、私の愚痴を書く場所じゃないと我慢我慢。

    私はラブラドールを飼うのは初めてでしたが、この犬種は本当に賢くて、優しくて、何よりも、いつも人間のことを思ってくれる犬でした。散歩をしていて「ラブちゃん、大好き」と言って下さる方が多かったのに納得です。
    実は、昔飼っていたのはスパニエル系で色や毛質が派手?だったので、ラブは地味だなぁ〜なんて思ってたんですよ(ごめんね)。でも、「ラブちゃん、大好き」になる理由も、畜犬登録数が上位にランクインする理由も、本当にわかります。たまらなく可愛いですもん。
    我が家のぐうたら家族が素敵だなんて言っていただいて光栄ですが、悪いことは書いていないのですよ、ひひひ。今回のパピーウォーカーをしたことによって、同じ思いを共有して絆が一層深まったことはあると思います。もちろん、ペットを飼うことでも共有できることですよね。期限付きだとより一層ドラマチックに感じちゃうのです。
    めぐみさんもあったかい家庭を築いてくださいね。

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  8. まりさん
    私は普段、無口の人見知りなので(ん?)、ついつい胸の内をだらだらと書いてしまいます。まりさんの短い一言一言はいつも感心したり、心に残ったりしてますよ。

    ご長男さんくらいになると、青春まっただ中で、家庭よりも外の世界へ踏み出す頃ですよね。いま、うちは小学生3人なので、みんなでどっぷり浸かれたんだと思います。どうでもいいことだけど、私も主人も蟹座だから、感激屋なんだと思います。本にしてくれたのはとっても嬉しかったけど、請求書みて汗、汗でした。

    あんなに大人しいエミーのP/Wされた方が預かった2匹目のヴィッツくんは、一度たりとも一匹でケージに寝ることなく、毎晩添い寝しないと駄目だったと聞いてびっくりしました。もう、「どう育てたか」ではなくて、その犬の性格ですよね。それに、毎晩寝不足なのに「困った犬だ!」なんて思いはなく、ヴィッツをとても愛おしく思ってらっしゃるのも見えて、P/Wの奥深さ、醍醐味を感じるのでした。
    このままP/Wをやめてしまうと、ジュリへの特別な思いだけが残ってしまいそうで怖い気もするので、2匹、3匹と経験したいです。今日、子供に「ベテランP/Wになるのは、いつかな?」と話したら、「10匹したらベテラン」と言われました。目指せ10匹!ベテランP/W!

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  9. 長々としたコメントを書きすぎたかしら?と心配しましたが、一夜明けて開けてみると、たくさんの長い暖かいメッセージで満たされていたのでほっとしました。^-^

    経験から思うのですが、犬ってよくわかっていて、飼い主さんが二人いると混乱するかもって思われがちですが、ほとんどの場合はそんなことにはならないと思います。近所にもらわれて毎日会っていた子でさえ、新しいおうちを自分の家とわりと早い段階で認識したのを見てきたから。うちは、実家で、ママ犬もいて、好きな場所だとは思いますが、おうちではないんですよね。

    確かに、楽しく過ごした家族の家と、訓練所では違うと思いますが、ユーザーさんや、キャリアチェンジで他の家に暮らしてしまえば、その新しいおうちが自分の家と認識するのだと思います。盲導犬候補生で考えれば、繁殖ボランティアさんも大好きだし、パピーウォーカーさんも大好きだけど、自分のうちはココって考えると思います。だから、パピーウォーカーさんも、もっと自由に、パピーウォーカーさんの元を巣立っていった子達に会えるといいなぁ、と個人的には思っています。
    あれ、それとも、そんなのはうちの子だけなのかしら?

    私も、レディの子供たちが家族にかわいがられて幸せに生活していることを知るのは嬉しいし、会えるときはもっと嬉しい。最初の子は7歳ですが、仔犬の頃のことは今でもよく思い出します。たくさんのステキな思い出を残してくれたことに本当に感謝しています。レディには一番感謝です。

    10匹目指して頑張ってください。
    その時はまた、ブログとご来店を楽しみにしています。

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  10. 中学生になると、家族で一緒に出かける機会がめっきり減りました。
    (用事がなくても「おれ、行かない。家にいる」みたいな)

    だけど、講習会はみんなで行って、帰りにコンビニでおやつを買って
    車の中で食べながら帰る・・っていうのが、何となく定番になってます。
    いつまで続くかわからないけど、パピーウォーカーをしてるおかげで
    家族でドライブが出来てます(^^)

    10頭か〜!確かに10頭も経験したら、胸張ってベテランと
    言えますね!
    それまで子ども達には家にいてもらわないといけないですね〜(^^)

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  11. レディ&ミニーママさん
    なるほど〜。「自分の家」と「実家」をちゃんと認識するってスゴイですね。
    ジュリは先月、母犬にちらりと会う機会がありましたが、訓練士さん曰く「親だとは分からないみたい」とのことでした。
    でも犬に聞いたわけじゃないから、レディちゃんとパピーちゃん達の関係を知ってるママさんから見たら、「ちゃんと分かってる」のかもしれませんよね!

    まりさん
    中学生か〜。男の子の中学時代はムズカシイと先輩ママから聞くので、戦々恐々としてます(^^;)。
    我が家の場合、講習会に連れて行っても、息子二人はどこかへ消えてしまって遊び回っているので、「もう家で待ってて」という感じでした。次は、ぜひ歩行訓練に参加してもらおうと思います!

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  12. こんにちは。

    ジュリちゃんが入学したら、急に秋めいてきましたね(*^^*ゞ
    私の経験では、外から自宅に戻った時などにふとケージーのあった場所に目が行ったりしませんか?
    外出中に“ワンツー”の時間が気になったり・・・(笑)
    しばらくパピーのいない生活には戻れませんでした~!
      o(*^▽^*)oあはっ♪
    ご主人からの素敵なプレゼント、いいですね~!すごいです!
    たくさんの想いがつまった本、うらやましいです♪

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  13. U^ェ^U さん
    ほんとに、秋は突然にやってきましたね。
    ジュリが入学して1週間後が一番つらかったです〜。
    でも、あとは時間が解決してくれますね。まだまだジュリのことばかり考えてしまいますが、ジュリも頑張ってると思って応援してます(*^_^*)。

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