ママ犬エミー号は、2010年7月13日に6匹のかわいい子犬を生みました。ジュリ(純粋な心をもつ女性をイメージして、ジュリエットから繁殖ボランティアさんが命名)が約一年間我が家で過ごした記録です。

2013年12月31日火曜日

2013年のクリスマス

 盲導犬としてユーザーさんと一緒に歩き始めて1年。
落ち着いた表情で、堂々としていますね。
女の子らしくて美人で(*^_^*)、とても可愛がってもらわれているのが伝わってきます。

7月の誕生日に夏用マナーコートを作らせてもらい、今度は厚い生地で作ってみました。雨でも、雪でも、ユーザーさんの仕事や私用があれば同行する盲導犬ですから防寒も必要です。

これらは全て、東日本盲導犬協会のボランティアさんが作られた型紙から作っています。

秋には、ユーザーさんご家族とジュリはディズニーランドに旅行されました。いただいた写真には、楽しそうな笑顔と私が作ったマナーコートを着たジュリが写っていて、とても嬉しく思いました。

また、パピーウォーカーとしては、盲導犬となった犬達が周囲の人々に受け入れられているか、邪険に扱われていないかというのが一番の心配事ですが、ジュリは周囲の方々からとても可愛がられているそうです。
時々、ユーザーさんの所へ、心を煩った方がジュリに会いたいと訪ねて来られると、ジュリはその人の側に行ってじっとしているそうです。ジュリは盲導犬ですが、セラピー犬のような事も出来るんだと驚きました。テレビで見る『特別な犬』みたいな事が出来るなんて!本当に、犬達の力には感心・感嘆します。


今年は、九州盲導犬協会30周年記念で、思いがけずユーザーさんとお会いすることができたし、ジュリが盲導犬になったことで、私もホコリを被った30年物のミシンを引っ張り出してマナーコート(もどき)を作ったりして、私自身にとって一歩前進できた年でした。これからも、自分の出来る範囲で、楽しみながらボランティアを続けていきたいと思っています。そのためにも健康でいなきゃ!


こちらの黒ラブちゃんは、ジュリの母犬のエミーちゃんです。ジュリとお揃いのマナーコートを着てもらいました。
私が知っているエミーちゃんのパピーは皆、優しくて、パピーウォーカーをメロメロにしてしまいます。エミーちゃんに会うと、そんな優しい気持ちを感じることが出来て、とても癒されます。
ありがとう!エミーちゃん!

2013年11月5日火曜日

盲導犬として一年

一年前、私がエレナの修了式をカウントダウンして落ち込んでいた頃、ジュリは運命の人と一緒に共同訓練に励んでいました。
そして、エレナの修了式と同じ12月に盲導犬としてデビュー。もうすぐ一年が経ちます。ユーザーさんにとって、初めてづくしの一年だった事と思います。季節が一回りして、これからは、より余裕を持って過ごせるのではないでしょうか。

ジュリが盲導犬となって、ユーザーさんとのお付き合いが始まり、7月のジュリの誕生日にはマナーコートを作って贈りました。このマナーコートは、東日本盲導犬協会のボランティアさんが改良を重ねて作られた大事な型紙を、快く、九州盲導犬協会に送って下さり、丁寧なマニュアルのお陰で、私のようなド素人も形にする事が出来ました。
本当にありがとうございました。

盲導犬協会は、台湾や海外の機関とも協力していますが、私達ボランティアレベルでは、他協会の様子を指をくわえてネットで垣間見るだけでした。
今回、東日本盲導犬協会の皆様には本当にお世話になりました。

ということで、私が初めて作ったマナーコートをユーザーさんはとても喜んでくれ、なかなか既製品が合わないジュリの体型にピッタリだと、しきりに褒めて下さいました(*^_^*)。ワンツーをする時も、そのまま出来るすぐれものだそうです。

そして9月。
九州盲導犬協会30周年の記念式典でお手伝いをしていた私に、訓練士さんが、「ユーザーさんとジュリが見えてますよ」と教えて下さり、初めてお会いすることが出来ました。ジュリを通して知り合えて、電話で話していたので、初めてお会いしたような気がしませんでした。
二年目に入り、ますます充実して、安心して任せられる盲導犬に成長してね。

2013年2月19日火曜日

ユーザーさんの言葉

協会誌に載っていたユーザーさんの言葉に、大変感銘を受けましたので紹介させていただきます。

「もともと歩くのが好きで、目が見えなくなってからも家の近辺ならよく白杖で歩いていました。しかし白杖はやはり危険だったり不便なことも多く、いつも不安を抱えてふわふわと歩いている、そんな感じだったんです。もっと安心して堂々と胸を張って歩きたい、そんな気持ちから盲導犬を持つことを希望しました。
 そして待ちに待った共同訓練。パートナーとなるジュリと初めて歩いてみたときは、本当に、本当に久しぶりに大地を思いっきり踏みしめて歩いているなぁと実感できたんです。この感覚は盲導犬と歩いてみないとわからないですね。
 もちろん、盲導犬がいるからと言ってすべて安心というわけではなく、道順とかきちんと覚えていないとジュリにしっかりと指示ができないので難しいと思いました。今までいかに人を頼っていたかということですよね。
 また、盲導犬の扱いも、ハーネスを持っているときと、リードを持っているときでは言葉のかけ方が違うなど覚えることがたくさんです。
 そして驚いたことには、『ここまで犬をほめちぎるのか』というくらい "Good" の連続。ほめて、ほめて信頼関係を作っていくということなんでしょう。人に対してもそうなんですが、自分が余裕のある穏やかな気持ちでないとなかなか相手をほめることはできないですよね。気持ちがこもっていないとちゃんと相手に伝わらないですから。いつも落ち着いて、一呼吸置く。精神面を安定させるうえでも役に立っています。
 そして私たち目の見えないものにとって、盲導犬はいつもそばにいてくれるという意味でもとても大きい存在です。これからはいつも一緒だと思うと心が躍ります。私は訪問マッサージの仕事をしていますが、近所のお得意さんのところなら自分で歩いていきたい思います。また、もともと旅行が大好きでしたが、なかなか限られたところしかいけませんでした。これからはジュリと共に東北や北海道など、いろんなところに行けるという希望が持てますね。そのためにも一日も早くジュリとの歩行や生活に慣れるように頑張りたいと思います。
 ご指導いただいた指導員の方やジュリを育ててくださったボランティアさん、応援してくださる皆様に心からお礼を言いたいです。ありがとうございました。」

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目が不自由な方の多くが同じ気持ちを持っておられるのだろうと想像します。私たち、健常者には決して分かることの出来ない感覚、持つことの出来ない絆を、ユーザーと盲導犬のみが持てるのでしょう。
ユーザーさんがおっしゃるように、一人と一匹の絆は始まったばかり。ジュリはたくさん褒めてもらって、ユーザーさんの一喜一憂が手に取るように分かるようになっていくのだと思います。


パピーウォーカーをしていると、つい犬を見がちですが、大切なのは、その先にあるユーザーさんの為のボランティアだという事を忘れてはならないと強く感じます。
ジュリは、車や飛行機に乗せられてあちこちを旅しました。どこへ行っても、興奮することもなく、平常心のジュリでした。きっと、東北や北海道で新しい思い出を作ることが出来ると思います。
私がジュリと過ごした1年間はほんの序章に過ぎません。これからジュリの物語の本編が始まります。この物語に加わることができてとても嬉しく思います。ありがとう。

2013年1月21日月曜日

カレンダー2013 April

新しい年が始まりました。
皆様のご家庭でも、新しいカレンダーが飾られていることと思います。
この写真は、九州盲導犬協会からボランティアへのプレゼントとして頂いたカレンダーの4月の写真です。
なんとも仲むつまじい、犬舎での訓練犬たちの様子です。こんな顔を見たら、辛く厳しい犬舎生活ではないことが想像できますよね。

そして、この向かって右側の美犬ちゃん、なんとジュリです!
カレンダーをもらって、「ジュリに似ているなぁ」と思い、我が家は今月から4月のカレンダーを出して眺めていたのですが、今日、PW仲間の方から「やっぱりジュリだって!」と教えてもらいました(*^_^*)。ありがとうございました。
そして、向かって左側はルビーちゃんだそうです。

おまけですが、エレナは関西盲導犬協会のパパ犬から生まれたので、関西盲導犬協会のカレンダーに(こちらはお金を払って)載せてもらいました。