「もともと歩くのが好きで、目が見えなくなってからも家の近辺ならよく白杖で歩いていました。しかし白杖はやはり危険だったり不便なことも多く、いつも不安を抱えてふわふわと歩いている、そんな感じだったんです。もっと安心して堂々と胸を張って歩きたい、そんな気持ちから盲導犬を持つことを希望しました。
そして待ちに待った共同訓練。パートナーとなるジュリと初めて歩いてみたときは、本当に、本当に久しぶりに大地を思いっきり踏みしめて歩いているなぁと実感できたんです。この感覚は盲導犬と歩いてみないとわからないですね。
もちろん、盲導犬がいるからと言ってすべて安心というわけではなく、道順とかきちんと覚えていないとジュリにしっかりと指示ができないので難しいと思いました。今までいかに人を頼っていたかということですよね。
また、盲導犬の扱いも、ハーネスを持っているときと、リードを持っているときでは言葉のかけ方が違うなど覚えることがたくさんです。
そして驚いたことには、『ここまで犬をほめちぎるのか』というくらい "Good" の連続。ほめて、ほめて信頼関係を作っていくということなんでしょう。人に対してもそうなんですが、自分が余裕のある穏やかな気持ちでないとなかなか相手をほめることはできないですよね。気持ちがこもっていないとちゃんと相手に伝わらないですから。いつも落ち着いて、一呼吸置く。精神面を安定させるうえでも役に立っています。
そして私たち目の見えないものにとって、盲導犬はいつもそばにいてくれるという意味でもとても大きい存在です。これからはいつも一緒だと思うと心が躍ります。私は訪問マッサージの仕事をしていますが、近所のお得意さんのところなら自分で歩いていきたい思います。また、もともと旅行が大好きでしたが、なかなか限られたところしかいけませんでした。これからはジュリと共に東北や北海道など、いろんなところに行けるという希望が持てますね。そのためにも一日も早くジュリとの歩行や生活に慣れるように頑張りたいと思います。
ご指導いただいた指導員の方やジュリを育ててくださったボランティアさん、応援してくださる皆様に心からお礼を言いたいです。ありがとうございました。」
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目が不自由な方の多くが同じ気持ちを持っておられるのだろうと想像します。私たち、健常者には決して分かることの出来ない感覚、持つことの出来ない絆を、ユーザーと盲導犬のみが持てるのでしょう。
ユーザーさんがおっしゃるように、一人と一匹の絆は始まったばかり。ジュリはたくさん褒めてもらって、ユーザーさんの一喜一憂が手に取るように分かるようになっていくのだと思います。
パピーウォーカーをしていると、つい犬を見がちですが、大切なのは、その先にあるユーザーさんの為のボランティアだという事を忘れてはならないと強く感じます。
ジュリは、車や飛行機に乗せられてあちこちを旅しました。どこへ行っても、興奮することもなく、平常心のジュリでした。きっと、東北や北海道で新しい思い出を作ることが出来ると思います。
私がジュリと過ごした1年間はほんの序章に過ぎません。これからジュリの物語の本編が始まります。この物語に加わることができてとても嬉しく思います。ありがとう。
今、とても感動というか何とも言えない嬉しい気持です。
返信削除以前にユーザーさん宅で過ごすジュリちゃんのお写真も見せて頂きましたが、今回のお言葉もとてもジュリちゃんの日々を感じる事ができます♪
たくさん褒めてもらって、その絆が深くなっていくんですね。
そうですよね、エレナちゃんは飛行機に乗れなかったけど、ジュリちゃんは経験してますもんね、安心です。
こうしてユーザーさんがジュリちゃんの存在をとても大きく感じでいるお話を実際に聞くと、繁殖ボランティアさんやパピーウォーカーさんがいてこその盲導犬なんだという思いが改めて強くなります。
たった1年ですが、濃密な1年です。パピーの頃の1年って本当に大切ですもんね。
愛情たっぷりにご家族と過ごしていたジュリちゃんが思い浮かびます。
そして、いつもお返事ありがとうございます。
自己紹介もたいしてしていない私にスミマセン。
私は保護犬だった仔犬と過ごしてもうすぐ2年になります。
時々ですが、日記書いてます。
http://blogs.yahoo.co.jp/gymgn990
そして!!
何より私が今回思わず「きゃ〜♪」と思ったのは、またおか〜しゃんの元にパピーが来る準備ができたというお話です♪
またおか〜しゃんのブログを読める日々が来るのかと思うと(気が早い)楽しみでたまりません♪
今度は猫ちゃんもいるし、ますますにぎやかになりそうですね^^
ほとんど更新のないブログなのに、載せてすぐにコメントを頂き、こちらこそ「きゃ〜♪読んでもらっているんだ♪」でした(*^_^*)。ありがとうございます。
削除たまたま、ジュリのユーザーさんが協会誌でインタビューされ、私はお気持ちを知ることができましたが、ほかのユーザーさんや、キャリアチェンジでもらわれた犬たちのオーナーさんも、カヨさんがルーク君と出会ったみたいに、すべてに運命的な出会いがあるんだろうな、と思いました。
ブログもお邪魔しました♪ルーク君、いまの写真ではクールなハンサムボーイに見えますが、パピーの頃は、むっくむくのゴールデンのパピーみたいだったんですね。過去に遡っていくと、随分と容貌が変わっていくのでびっくりしました。たてがみみたいな後ろ髪(?)もかっこいいですね。幸せそうに暮らしているワンコに会えると、とても嬉しくなります(^^)。
私の次なる運命的な出会いはいつかしら・・・。首を長〜くして待ってます♪
またまた失礼します^^
返信削除実は私は子供の頃に野犬に追いかけられた経験があり犬が苦手でした。
大人になり満員電車で通勤を始めたばかりの頃、私の前に白い杖を持った男性と白い犬(当時はただ白い犬と感じてました^^)が乗ってきて。
どんなに押されてもじっとして、驚いたのは沢山の人に足を踏まれても吠えないどころかビクともせず。そして降りる駅になったらきちんとまるで自分から動いて誘導しているかのようでした。
「盲導犬」というのは聞いた事はありましたが、働いてる姿を見るのは初めてで。
車内で足を踏まれても凛としているその姿に私は感動で泣きそうになったんです。
あの姿は今でも忘れられません。犬ってこんなにすごいんだと。
それからですね、盲導犬に興味を持ち。
でもラブラドールは実はとってもやんちゃなのだと知り^^。
あれが訓練と愛情の賜物の姿なのだと、またまた感動したものです。
そしていつの間にか犬が大好きな犬人間になってしまいました(笑)
私も将来はパピーウォーカーを志したいです。
うちのルークに頑張って長生きしてもらったら、もうパートも引退する頃になるので
常に在宅できるでしょうし。
さっそく昨日は主人に相談してしまいました^^
またまた、ありがとうございます(*^_^*)。
削除野犬に追いかけられた時は相当に恐かったことでしょうね。いま、私が追いかけられてもやっぱり恐いです。
そんなカヨさんを一匹の盲導犬が変えたのですね〜。ドラマチックですね。健気に働く盲導犬を見て、多くの人は「可哀想」と思うそうです。有名な盲導犬ベルナの実話で、火のついたタバコをお腹に押しつけられても、ベルナは黙って耐えたといいます。
それって、ユーザーさんにやらされているんじゃなくて、犬が自分のリーダーに従い、群れを守ろうとする犬の本能なのかな、とも思います。犬とそれだけ強い結びつきが持てるって羨ましく思います。
私は幼い頃から犬を外飼いしていましたが、室内で犬と暮らしたのはPWを始めてからです。PWもやりがいはありますが、自分の犬を室内で飼うというスタイルにも憧れます。カヨさんとルークみたいに!
はじめまして。
返信削除初めての仔が立派に成長して任務をこなしているのは嬉しいですね。
ジュリちゃんの修了式のお別れの飛びつきを見て律儀な仔だと思いました。
エレナちゃんの成長も祈っています。
コメントをありがとうございます。
削除ジュリがユーザーさんにとってかけがいのない存在になっているのが、こんなに嬉しく思えるなんて自分でも意外でした。娘を嫁がせた親って、こんな気持ちなのかな?と想像してみます。
エレナも元気に訓練中だそうです。今はこちらが気がかりです(^^;)。